GK 1 高木駿「最悪1-1、1-2で試合を進めることが出来ていれば」

 

——5失点というのはGKにとっては重い数字かもしれないが、試合を振り返って。

5失点の原因はいろんなところにあって、やはりGKなので責任は感じるが、それ以上に試合後半であれだけ主導権を握られたことがすごく悔しかった。前半はいい形で試合を進めることが出来ていて、守備のところの自分たちの狙いもハマっていたのだが、時間が経つにつれて強度が落ちていったし、ゴール前での相手のクオリティーや勢いに完全にやられてしまった。

横浜FMのような強い相手に複数失点してしまうとどんどん崩れていってしまうので、2失点目、3失点目はもっともっと粘って、最悪1-1、1-2で試合を進めることが出来ていれば、こういう結果にはならなかったと思う。

——もしも今日、構える守備をしていたら、出し入れの上手い相手に対してももう少し失点せずにいられたと思うか。

それはやってみなくてはわからないが、3失点目、うちがしっかり引いているところでもサイドを崩されて相手のやりたい形で失点してしまったので…。今日は前から守備することによって、相手のゴールに迫る回数は多かったと思う。やはり引いて守ると、攻撃に移るのに体力が要るしなかなか難しいと思うので、そのバランスも大事になる。どちらがいいとは言えないかもしれない。

——前半終了間際のミスはもったいなかった。昨季の大分では考えられないミスだったが、苦しい状況だからなのか。何が原因なのか。

ミスというのはいつ起きるか誰にもわからないし、その原因もいろいろあるので、この順位にいるからそういうミスが出るとかこういう結果になってしまったといったわけではないと思う。昨季も一昨季もそういうミスやそういう試合がなかったわけではない。最近はなかったかもしれないが、そのへんはしっかり反省して、もしそういう雰囲気があってミスしてしまったのであれば、当事者だけでなく周囲もミスの起きづらい雰囲気を作らなくてはならない。

結果論になってしまうので、何がどうとかいう答えは出ないが、いま自分たちがこの順位にいる以上、もっともっとやらなくてはならないし、そういう雰囲気を作れていないからこそこの順位にいるのかもしれない。手を抜いている選手は一人もいないし、みんな勝ちたいと思ってやっている。それでもまだ足りないことがあるので、チーム全体で課題と向き合い、しなくてはならないことをしっかり見つめてもっと上に行かなくてはならないと思う。

——積極的な守備からチャンスを作れた手ごたえについては。

前から行く守備は今日も一定のいい感覚をつかめたと思う。まだまだ改善するところはたくさんあって、もっとディフェンスラインを上げて全体をコンパクトにしたりして選手の距離感を突き詰めないと、相手にこれだけやられてしまっている。でも、ただ引いてばかりでは点も取れない。攻め込まれたときはしっかり引いて守る、そのメリハリと、攻撃で全体の意思統一し、蹴って相手の陣地に行くなり繋いで自陣から崩していくなりをレベルアップしていかなくてはならない。