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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「出来れば11対11のゲームを最後までやりたかった」

 

3連戦の3戦目、今節から後半戦に入るゲームで、アウェイだがFC東京さん相手になんとか良いゲームを、そして勝利をと準備して臨んだが、残念な結果になった。FC東京さんが相手では難しいゲームになるとは思っていたが、前半の退場が想定外で、90分のプランの中でやりたいこともあったのだがそれをなかなか出来ず、10人ではFC東京さんにはなかなか太刀打ちできなかった。この結果を受け止めて切り替え、とにかく次のゲームに準備してやるしかない。

11対11のときには狙っていた動かしや攻撃もある程度、FC東京さんのプレスをかいくぐる想定の中でやれていた。守備の面でも、クオリティーや強度のある3人の外国籍選手に対し、粘り強く戦っていたのだが、先制点を奪われ、前半のうちに0-2となった。前半を0-1で終えていれば選手のパワーなどで勝点1でも取れていた可能性があったところで、やはり2失点目が痛かった。

ただ、選手は最後までしっかり戦ってくれた。とにかく回復して、天皇杯も含めてまた連戦があるので、それに向けてしっかりとやっていきたい。

——退場者が出たあとスコアも動く中で形や選手を様々に変化させて対応した。攻めるのか守るのかのバランスなど、そのときどきの監督の意図は。

前半で退場になった時点で、まずはまだ0-1だったので、10人になったとしても0-1の状況を後半になっても続けていければと考え、立ち位置は4-4-1でやるようにした。前半で選手も疲労が少なく守備でのスライドなども切らさずに出来るかなと。ただ、クロスからの2失点目で前半の終了間際に0-2になったのが痛かった。あれも本来だったら3バックだったのが4枚での対応だったところで、ちょうどクオリティーの高いボールと中の決定力だった。

ハーフタイムを迎えた中で、どういうふうに戦おうかと。2点差なので、もしも1点でも取ることが出来れば相手を少しバタつかせたり、逆にFC東京さんが前がかりになればスペースが空いてくるかなという中で、まずは10人での攻撃で自分たちがどういうふうに得点を取りにいくか。それでまた3バックに戻し、まずは守備で最終ライン5枚で中を閉じたところから、最後のところやボールが入ってきたところには強く行き、そこでボールを奪ったら前線の高さとスピードを生かそうと考えた。

後半の立ち上がりは小林成豪にファジーなポジションを取らせて、そういうところでセカンドボールを拾ったり起点を作れたりすればと。交代でも、自分たちがビルドアップしてもプレッシャーを受ける状況なので、ここはシンプルに前線を使おうと、井上や藤本らスピードがあったり運べたりという選手を入れて、なんとか押し込む状況やチャンスを作れればと…ただ、やはり堅いFC東京さんの守備は個人でも打開できないし、人数も少ない中でなかなか決定機やチャンスは作りづらかった。

後半の早い時間で0-3になって、FC東京さん自体も守備ではある程度構える状況になったからこそ自分たちが動かすことも出来たのかなと思う。力関係からするとやはりFC東京さんのほうが強いし上手い選手がいる中で、出来れば11対11のゲームを最後までやりたかったとは思う。

そういう感じで点差と、入れる選手によっての狙いと。システム云々ではなく自分たちが狙いを合わせてやるというところで、少しでもボールを持つ、押し込むというプランで考えた。

——次節は三竿選手が出場停止になるが、その準備も踏まえて今日のうちから交代など考えたか。

交代に関しては、まったく次のゲームに生きるような交代ではなく、今日のベンチも含めた18人のメンバーの中で、10人なので疲労が見えてきた選手をフレッシュにして、少しでも太刀打ちできるような形でやりたいと、このゲームに対してというところで考えながら交代した。清水戦も三竿が出場停止なのでそこにどういうメンバーで行くか、大分に残っている選手を含め誰が万全に準備してくれているか。1週間の準備期間でまずしっかり回復させ、トレーニングでしっかり見極めた中で考えたい。清水さんも順位の近い相手で、残留争いの中ではちょっと勝っている。そういう相手なので、アウェイだがなんとか勝点を取れるゲームをしたいと思う。