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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「なんとか勝点1をもぎ取ったという印象」

 

ホーム最終戦、今季もたくさんの試合を無事に終えることが出来た。コロナの状況の中、本当に大変なシーズンだったが、なんとかホームゲームを最後まで出来て、まずはほっとしている。

難しい状況はわれわれだけでなく、どのチームも同じだったと思うが、選手は連戦の中、目の前の試合に対してしっかりと準備し、わたしが提示する戦術的狙いを表現してくれた。アウェイであと2試合あるが、ホームゲームは今日で終わりということで、選手には本当に感謝している。

今日のゲームに関しても、札幌さんは1週間の準備期間があり、われわれは中2日だったが、おそらくミラーゲームになるだろうというところで準備してきた。札幌さんにはフィジカルが強く個の能力に長けた選手が、外国籍選手を含めたくさんいるので、なんとか得点する状況を作り出さなくてはと考えた中で、短い時間で準備した。

選手はそれを理解してトライしてくれ、先制点が取れたのが非常に大きかった。ただ、2点目が欲しかった中で、なかなかチャンスを作れず、決定機もあるにはあったが、それを決めきれなかった。スローインからちょっともったいない失点につながったと思う。そのあとも押し込まれる状況の中、個人の能力の長けた選手、外国籍選手をどんどん入れられて、われわれにとっては脅威になっていた。その中でも選手は集中して最後まで体を張り、なんとか勝点1をもぎ取ったという印象。

ホームで最後に勝利して有終の美を飾りたかったがかなわなかった。あと連戦が2試合、アウェイだが残っているので、その試合で勝てるように、またサポーターの方々にも来ていただけると思うので、そういうサポーターのぶんまで、そしてDAZNで観ているサポーターのためにも、最後に勝利をプレゼントできるよう、切らさず準備していきたい。

——鈴木選手が欠場した理由と、代わりに入った羽田選手の評価を。

鈴木が欠場したのは(3日前の)第27節・柏戦で頭を打撲し、脳震盪に近い状況だった。本人はやりたいという思いもあったようだが、ドクターとトレーナーの判断でやむなく今日の試合は飛ばすことにした。

代わりに入った羽田は、DFラインはどこでも出来るし、ボランチでもプレーできる選手。そして今日は札幌さんが相手ということで、ジェイ選手とのマッチアップが多くなるだろうなというところでは、高さを生かすヘディングや対人などにもトライしてやってくれていた。本当にひさしぶりのゲームで90分、タフなゲームだったと思うが、最後まで切らさずによくDFラインをコントロールして、自分の持っているものを出し、チームのためにやってくれた。ぶっつけ本番なところもあったのだが、落ち着いて羽田らしいプレーもあったし、攻撃力の高い札幌さんをなんとか1失点に抑え込んだところは、羽田の貢献も大きかったのではないかと思う。

——前半はかなり変則的な立ち位置を取っていたが、マンツーマンで来る相手をずらす狙いだったのか。またその狙いは表現できていたか。

札幌さんもわれわれも3-4-2-1で、ミラーゲームの中でも「どミラー」になるゲーム。守備の陣形というと、ある程度、人にガンガン来る相手に対し、真っ向勝負しても敵わないのかなというところで、少しスペースを生まれやすく、ズレを作りやすくするサイクルを考え、選手にトライさせるようにした。

もう少し準備期間があればもっと精度が上がって、狙いどおりの得点機が、この短い期間でこの準備をして選手がどのくらいやってくれるかなという中では、本当によくプレーしてくれたと思う。勝つことは出来なかったが、出た選手はしっかりやってくれたと評価している。

 

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