TORITENトリテン

闘う言葉

MF 10 野村直輝「これからは悔しい思いをしている選手のぶんも」

 

——公式に負傷の発表がなかったが、どういう状態だったのか。また今節、出場してみての感触は。

ちょっと膝に原因不明の痛みがあって、何回もMRIを撮ったりを繰り返しながら全然状態が上がらずという感じだった。怪我して2ヶ月くらい、8月になってやっと落ち着いてきたところから、やっとリハビリが再スタートして、ようやく状態が上がってきて、こういうチャンスをいただいた。上手く結果につながってよかった。

——昨季、徳島でJ1参入プレーオフに最後まで出場し、オフがほとんどなかった。そういうものも怪我に影響していると思うか。

環境が変わると怪我をしやすいとよく言われるし、新型コロナウイルス禍による自粛期間、練習が出来なかったときに、アスファルトなど地面が硬いところでやりすぎたかなという…まあみんな同じような状況なので言い訳になってしまうが。でも、多少はそういうところもあったのかなと思う。

——2点に絡んだが、復帰戦で結果を残せたことについては。

自分の役割として、前の選手なので、数字を残せてチームを勝利に導けてよかった。

——違和感なくスムーズにチームにフィットしているように見えたが。

試合の流れ的に入りやすい状態だったしスペースもあったので、自分の特長は出せるかなと思っていた。落ち着いてプレーできたと思う。

——今後に向けては。

変わらずにしっかり準備したい。今節大分に残っている選手もいて、試合に絡めず悔しい思いをしている姿も隣で見てきたし、一緒にリハビリしていた選手も何人かいたので、これからはそういった選手のぶんも、ピッチに出た選手が責任感を持ってしっかりと戦えるように、そしてチームにいい影響をもたらせる存在になっていけるように、結果でも態度でも示していきたい。

——結果が出ない時期があったが、チームをどのように見ていたか。

苦しいだろうなと。ほとんど一緒にピッチで練習できていなかったので、試合だけ見るという感じだったのだが、ピッチで実際にどういうことが起きているのかというのはスタンドから見ているだけではわからない部分もあるので、正直、ほとんどのことがわからないような状態だった。苦しいんだろうなとしか思えなかったし、多少、声をかけることくらいしか出来なかった。

——次節は古巣・横浜FCとの対戦になるが。

とにかく負けないように戦う姿勢を見せたい。チームのために戦うということが、自分がいつも大事にしている信念の部分でもあるので、そういうところが変わっていない姿、プラスアルファで成長した姿を見せられたらいい。それを数字で残せればいちばんいいのだが、気負わずにそこを目指して、チームのためにということを忘れずに戦う。