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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「昨季の悔しさをリベンジしなくてはと思っていた」

 

わたしの個人的なところだが、このユアテックスタジアム仙台は、現役時代の2002年に戦ったグラウンドで、1年だったが思い出深いところ。仙台のサポーターが雰囲気を作ってくれる非常にいいスタジアム。メンバー紹介のときに、島川俊郎にもそうだが、わたしにも温かい拍手をいただき、大変ありがたみを感じた。

昨季J1のアウェイでの最終戦で、ここで仙台さんと戦ったときは0-2の敗戦だった。すごく厳しいゲームになったなと、ずっと悔しさを持ち続けていた。今季、仙台さんは監督が替わられて、いま新しいチャレンジをされているが、われわれも今季、いろんなトライをしているところで、昨季の悔しさをしっかりとリベンジしなくてはならない。この難しいアウェイ仙台戦で連戦の中、どれだけ狙いを合わせてアグレッシブにやれるかというところを短い期間で準備してきた。選手は90分、しっかりと攻守の狙いを表現してくれ、3-0というのは少し出来過ぎな結果かもしれないが、勝点3を取れたことが非常に良かった。

正直、今日の仙台戦に向けて、わたし自身が選手に対していい準備が出来なかったと感じていて、前日練習も少し上手くいかない部分があり、ちょっと嫌な雰囲気だった。それで今日は少し厳しいかなと覚悟していたのだが、選手は本当に集中してスタートからトライしてくれ、やはり先制点が大きかった。

そこから仙台さんも関口選手を入れて少し戦い方というところでも思い切り来られて、前半終了間際に少しバタバタした時間帯もあった。仙台さんは後半もビハインドになった中で勢いよく戦われ、ピンチが続いたが、なんとかそこをしのぎ切って追加点を挙げることが出来た中で、勝点3につながったと思う。

ひさしぶりにアウェイに勝利でき、ひさしぶりに勝点3を取れたこと。選手がしっかりやってくれた。目の前の試合に対してまたいい準備をしたい。中2日ですぐにアウェイFC東京戦がある。これも本当に難しいゲームになると思うが、今日のようにアグレッシブに戦って勝点を取れるように頑張りたい。

——準備期間に上手くいかなかったというところから、試合では攻守にアグレッシブで選手起用もハマった。その間に何があったのか。

仙台さんは非常にアグレッシブでベーシックな戦いをしっかりとされるチーム。今日も長沢選手、ゲデス選手をスタートから使われてきたので、そういったところがすごく大事になるかなというところで、試合前のミーティングで、ベーシックなところでも絶対負けないように、また仙台さんは今季ホームでまだ勝てていないというところでどれだけ覚悟をもって今日のゲームに来るかというところを絶対に受けてはいけないという、気持ちの部分、そして試合の入りの部分を強調して話した。

選手もその覚悟をもってやってくれたと思うし、落ち着いて仙台さんがどういうプレスをかけてくるかというところを判断した中で動かすことが出来たのは、準備期間で出来なかった中で、選手がよくトライしてくれた。

——厳しい時間帯に個の力で打開できる知念選手が得点したことについて。

それは頼もしいことだし、得点という具体的な結果を出してくれるのはわたしにとってもありがたい。先に出ていた伊佐にしても三平にしても、それまでにしっかりと相手を動かして疲労させ、そこから知念や渡が出たことによって、そういうチャンスが生まれたと思う。チームとして狙いの中でしっかりやってくれて、代わった選手も結果を出してくれたということが、素晴らしい勝利につながったと思う。