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闘う言葉

GK 1 高木駿「サポーターがいる雰囲気を勝手に感じてモチベーションが上がった」

 

——前半ピンチが続いた中で、好セーブでしのいだ。振り返って。

ひさしぶりの公式戦だったので、まずしっかり試合に合わせてコンディションを上げ、気持ちを高めて準備した。アップのときから体が軽かったし、いい準備が出来た状態で臨めたので、体も切れていたし前半のシュートストップに関してはボールがしっかり見えていたし、動かすことも出来た。中断期間に自分で意識高く準備してきたことが実を結んだのかなと思って、いまは少し安心している。

——2本のキックが得点につながったが。

1点目は後半に相手がメンバーを代え、前からのプレスが早くなってきた。そうなると僕がビルドアップに参加するチャンスが増える。そんな中で、ボールを持ったとき前を見ようとしたら、もう見る前にすごくカタさん(片野坂知宏監督)の声が聞こえた。ベンチから「知念! 知念!」と声が聞こえ、顔を上げると知念も裏が取れていたので、自分でもいい感じの低い弾道のキックが出来て、そこから相手をひっくり返せた。正直、外からのカタさんの声に助けられた部分がある。2点目は相手のプレスが強かったが、伊佐は練習や紅白戦のときからすごく体を張れていたので、それを信頼して伊佐のあたりに蹴ったら上手くつないでくれて、裏が取れて得点になった。

——リモートマッチだったことで監督の声が聞こえやすかったのか。

ドームは広いのでサポーターが入っていても、もともと中の声は意外とよく聞こえるのだが、今日の声はものすごく鮮明に聞こえた(笑)。

——無観客のやりやすさ、やりにくさは。

やるまではどんな感じか全然わからなかったので、アップに入るときからどうしようかなと思っていたが、いつものルーティンとして観客のいないメインに挨拶して、トリボードがたくさんあったのでゴール裏にも挨拶に行った。そうやってルーティンをやっていると、ボードだったがサポーターがいるような雰囲気を勝手に感じてモチベーションが上がり、いつもと同様の入り方で入れた。試合中もチャントが流れていたので、僕らはピッチの中で集中してやっているので、いつもと同じような感覚で試合に入れた。音響でもサポーターのチャントが流れていたので、ピッチの中で集中してプレーしながら、割といつもと同じ感覚でいられた。これは本当に、設営などいろんな人のおかげで作り上げられた雰囲気。試合前からトリボードやサポーターからのムービーも見て、録音したサポーターの声も聞こえていたので、思っていたよりずっと無観客であることはストレスにならなかった。

——4ヶ月ぶりの試合で今季初勝利については。

まず、守備の人間としては無失点で終われたこと。今季はずっと失点していたし、練習試合や紅白戦でも失点することが多かったので、自分でもちょっとどうかなという感じでいたのだが、今日、無失点で終えたことで払拭できた。得点も2点取れたのですごくよかった。中断明けでこの試合が出来たのは最高だった。

——戦術的に新しいことにチャレンジしているという話もあったが、今日はいつもどおりだったようだが。

新しいことにもチャレンジしているが、それは今季のすべての試合をしっかり戦うためのものでもあるので、いままで積み上げてきたものもありながら、今日はそれがしっかり出せた。新しいこと、サッカーに関してはまた連戦の中でオプションを変えたりも出来てくると思う。これからまだまだ楽しみな部分。

 

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