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闘う言葉

GK 1 高木駿「押し込まれているときの判断はまだ改善の余地がある」

 

——今日のマン・オブ・ザ・マッチ?

はい。あとでイサスタグラムで発表するので楽しみにしていてください(笑)。

——あのふたつのビッグセーブがなかったらこの結果にはならなかった。

結果的に正面に飛んできたのもあるのだが。1本目のカウンターで1対1になった場面はヤバいなと思ったのだが、味方が戻ってきてくれるのがわかったので、一人でなんとかしなくてもちょっと我慢して引き込もうと。相手がそれほど足にボールがついていなかった感じもあったので、最後に一瞬タッチが大きくなったところに詰めて、少しはプレッシャーをかけることができたと思う。それで上手く正面で弾くことが出来た。

——前半は最近はあまり見られなかった、一個飛ばしの浮き球のパスを多用してボールを動かしていたが。

そうですね。相手の前線は前に来る感じでボランチも一人出てきていたので、最近はあまりなかった現象なのだが、相手のボランチが来るぶんこちらのシャドーのところが空いていた。(小林)成豪とコヅ(小塚和季)がそこを上手く使ってくれて、相手DFが寄せてききれない場面をたまに作ってくれていたので、そこにボールを入れた。僕も割と高い位置でボール回しに参加していた中で、そこしか空いていなかったというのもあった。

——相手がどういう守備で来るか予想していたのか。

相手の3バックの特性上、このくらいは来るかなとわかっていたので、そこで成豪とコヅで引き出すなら引き出して、来たらウラが空くし、来なかったらそこが空くので、それを意識しようというのはみんなで前もって話していた。僕が持ったときに相手がプレスに来て、そこが空いていたのでそこに入れたという感じ。

浦和の3バックは間合いを開けていてもガンと詰めてこれるので、本当にフリーでないと後ろからもつけづらく、それは注意していた。ガッツリ空いたときに落とすボールは狙っていた。

——それは今日に向けて準備したことだったのか、それとも臨機応変にやれたのか。

いままでやってきた形というか、昨季などもよく使っていた組み立て方。相手の状況でボールを出すところがなかった場面が続いていた中で、今日はそこが空いていた。相手の変化を見てそこを使ったということ。

——あれだけつながれるというのは、ピッチで指示が飛んでいたのか。

やっぱり裕紀くんが入ったのが大きいのではないか。裕紀くんが結構コントロールしてくれる。つなぎ役が上手い人なので。後ろの選手もそれに安心して乗っかってプレーできる。それにコヅと成豪がボールを受けたりさばいたりがすごく上手いので、そうなると自ずとそういうプレーが多くなるという感じだった。

——後半、選手間の距離が開いて個の部分がクローズアップされるようになると。

課題というか、試合終盤になると相手がガンガンプレスに来る時間帯があって、そのときにも自分たちでボールを動かしたいというのが最近の課題。なんとかもう少し自分たちで回してつないで押し込みたい。今日はその時間帯も、蹴って相手に取られてばかりでもなかった。試合終了10分前くらいにボールを持って相手のコートに入れた時間帯もあったので、そこは一歩前進した感がある。

それでもゴールキックのやり方や試合の進め方、クリアの仕方など、押し込まれているときの判断はまだまだ改善の余地がある。そこはちょっとずつ変わっていくしかないと思うので、チーム全員でわかってプレーしなくてはならないこと。意識だけでもダメだし、疲労や相手のテンションなども関係してくる。そのへんのゲームの運び方が課題。

——ここ2戦はアディショナルタイムに失点している中で、あの“高木タイム”はドキドキしたが無失点でよかった。

なんなんですかね、なんであの時間帯にああいう状況になってしまうのか…。あれで相手がもっと冷静に流し込んだりしていたら、もう失点していた。記憶が飛び飛びでどうしてああいう状況になったかもう忘れたが、ひとつのミスだとかでそういうふうになる。でもGKとしてはそういう最後の最後で止めるのが仕事なので、ヨシさん(吉坂圭介GKコーチ)が喜んでいて、褒めてもらいました(笑)。

 

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