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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「また次のステージに進めるようやっていく」

 

広島さんとはリーグ戦で1敗1分で、今日の天皇杯で3回目の対戦。お互い手の内もわかっているしミラーゲームになって、こういう拮抗した展開を予想していた中で、粘り強くゲームを進めていく形にした。まずは先制点を取れたことが大きかった。リーグ戦2試合では得点することができず、このアウェイの地での試合も非常に厳しい展開になった中でなんとか勝点1を取った、そういう経緯があり、おそらく今日も厳しいゲームになると考えていた。

フレッシュなメンバーでとにかく広島さんに対してチャレンジしていこうと言って臨み、選手たちは最後までよく切らさずにやってくれた。120分の戦いプラス最後はPK戦で、PKに関しては運もあると思うし、1対1の駆け引きの中でわれわれが少し上回ったということで、内容的にはやはり広島さんのサッカー、ポジショニング、本当に難しい戦いだった。

なんとかPKで勝って報われはしたが、まだまだ足りないところがある。そういうところをリーグ戦に生かし、天皇杯も次のステージに進んでチャレンジする権利を得ることが出来たので、それに向けてもまたいい成果を挙げられるように準備していきたい。

平日のナイターで、遠いところまで大分のサポーターにお越しいただき、PK戦まで後押ししてくれて、なんとか勝つことが出来てよかった。引き続き喜んでもらえるゲームが出来るよう頑張っていきたい。

——延長戦に入るとき、コイントスでコートチェンジした。理由は。

コートチェンジに関しては選手に判断させるようにしているので、特別に僕が指示したりはしていない。アウェイに来たときに、いろんな雰囲気とか対戦相手によって、キャプテンの鈴木とGKの高木で話し合って、コートチェンジはしてもいいよと常日頃から言っている。今日に関しても選手の判断だった。

——次の天皇杯は神戸との対戦になる。そこに向けて。そして天皇杯の目標は。

天皇杯の目標に関してはもちろん優勝できればいいが、リーグ戦同様にひとつひとつ、目の前の試合に対してリーグ戦と並行して戦っていくことが大事。選手と一緒に、いいゲームが出来るように狙いを合わせてやる。

今回はPKで運もあって次のステージに進むことが出来たので、ベスト8で神戸さんと対戦できる。タレントのいる力のあるチームなので、そこに対しても今日のように粘り強く戦って、また次のステージに進めるようやっていくことが大事だと思う。