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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「素晴らしい環境、雰囲気でやらせていただき感謝している」

 

まずはラグビーW杯がある中で大分市営陸上競技場を使わせていただき、ベストなピッチを用意していただいたことに本当に感謝している。関係者の皆様のサポートのおかげで今日、いいピッチでプレーすることができ、勝点3につながったと思う。そしてスタンドも芝生席があったり、いろんなことが少し不便だったかもしれないが、たくさんの方に応援に来ていただき、最後まで声援を送っていただいたおかげで、粘り強く戦って勝点3を取れた。ファン、サポーターの方々、スポンサーの方々、関係者の方々に本当に感謝している。われわれトリニータは本当にいろんな方に支えられ、協力していただき、プレーできている。今後もその感謝を忘れずに、われわれはピッチでみなさんの声援に応え、喜んでもらえる試合を続けていきたい。

試合のほうも、湘南さんのアグレッシブな姿勢をしっかりと管理でき、前半は2点取ることができた。先制点を取れたことが非常に大きかった。ただ、ハーフタイムには、後半は必ず、湘南さんには負けたくないパワー、最後まで切らさないパワー、畳み掛けてくる思い切り、そういうものがあるので、ひっくり返す力があるんだよということで、絶対に受けずに自分たちも切らさずアグレッシブに戦おうということを選手たちに伝えた。

残念ながら1点返され、最後も非常に危ない場面があったのだが、選手が切らさず粘り強く1失点に抑え、勝点3につなげてくれた。そのことは選手に感謝したい。ただ、今日のゲームで学んだこととして、J1のリーグはタフでハードワークし、勝ちたいという強い思い、絶対に負けたくないという強い思いがあり、本当に、湘南さんから学ぶべきものがあったということ。勝点3が取れたのは非常にうれしいが、選手にはロッカールームで少し、そういった部分について話をして、残り8試合に向けてもサッカーだけでなく、気持ちの部分、戦う姿勢のところを絶対に切らさずにやろうと伝えた。

今日勝ったことで勝点を上積みし、成果を上げることは出来たが、まだ8試合残っていてどういうふうになるかわからない中で、緩まずに切らさずに、次の天皇杯と、リーグ戦がまたここであるので、それに向けて選手と一緒にしっかりと準備してやっていきたい。

——伊佐選手の評価と、前半で退いた理由を。

得点という結果を出してくれたこと、まずそれがいちばん大事。ここ3試合は得点できていなかった中で、伊佐の良さをゲームプランに入れて、その中で得点できたことが非常によかった。

前半で交代したのは、ハーフタイムに帰ってきたときに、少し違和感があると。大きい怪我ではないのだが、無理をさせずに、僕がプレーを止めさせた。伊佐自身はファイティングポーズを取っていたのだが、判断して交代させた。

——岩田選手とティティパン選手が離脱し、夏に戦力流出もあって苦しい状況だったと思うが、いま率直には。

まず岩田とティティパンに関しては代表活動中の怪我なので、われわれが管理できず、二人ともプレー中の怪我なのでどうしようもない。そこは代わりの選手に頑張ってもらうしかないと切り替えた。

伊佐にしても三平にしても、前線の選手を、この2週間の中で、今日の湘南戦に向けてどの組み合わせがいいのかと考えた中でトライさせた。その中で二人が結果を出してくれたことは非常に大きかったし、(オナイウ)阿道だけではなく他の選手も得点を挙げるというところで競争が出てきて、よりチーム力が上がっていけばと思う。

今後も対戦相手にいよって、また自分たちのチーム状況によってもいろんな組み合わせでいろんな戦術的狙いを合わせることが、こういう勝点につながっていくのではないかと思うので、そういうところでも選手に矢印を向けて次の準備をしっかりやるということを継続してやってもらいたい。

——あらためて、大分市営陸上競技場で戦ってみて。

僕自身は2000年にトリニータに移籍してきたシーズン、開幕の山形戦にスタメンで出て勝つことができた。ただ、そのシーズンはあまり試合に絡めなくてなかなかここで走り回ることができず、夏に移籍してしまったので、それ以来の大分市営陸上競技場だった。

これだけたくさんの方が芝生席のゴール裏やバックスタンド、メインスタンドに入っていただき、雰囲気もコンパクトになって、声援はドームでも響くのだが、今日も非常に心強い声援があった。雰囲気自体は以前のJ2の頃よりも、今日のほうが素晴らしい中でやらせていただいたと感じた。

大分市営陸上競技場に関して、われわれチームとしては、芝生が非常によかったこと、そして水を撒いていただいたこと。ナイター設備もドームとは若干違うところがあるので、そういった準備で協力をいただき、今日のゲームの前に確認することが出来たので、雰囲気やピッチに関してはまったくストレスなく、逆に非常にいい環境でやらせていただいたことに感謝している。次の磐田戦までまた2週間あるので、その間にもまた素晴らしいピッチを準備していただけると思うし、今日勝ったことがまた磐田戦でも生きて、ちょっと芝生席は不便かもしれないが、もっとたくさんの方に来ていただき、間近で見ていただいて、トリニータのサッカーを応援していただけるようにしていきいたい。