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闘う言葉

【記者会見】片野坂知宏監督「チームとしてマリノスさんの攻撃を管理できた」

 

2009年以来のJ1ホーム勝利だと聞いた。ホームで勝つことはすごくうれしいし、ファン、サポーターの方々に勝点3をプレゼントできてよかった。ホーム開幕戦では悔しい敗戦をしたが、今日は選手が集中を切らさず狙いを合わせて90分間戦ってくれた。選手に感謝しているし、誇りに思う。18人だけでなく32人全員が今日の試合に向けていい準備をしてくれた成果が、こういう形になった。

この試合に向けての狙いを合わせ、勇敢にチャレンジし、われわれにとっては格上の横浜FMさんに対し失点ゼロで終えたこともポジティブだし、2得点も素晴らしい成果だと思う。ただ、これで何かを得たわけではなく、まだまだ厳しい試合が待っているので、リーグ戦とルヴァンカップを並行して、いい試合ができるように、また、応援してくださる方、支えてくださる方に喜んでいただけるように、いい準備をしてやっていきたい。

——いちばんの勝因は。

リーグ戦とルヴァンカップ5試合でずっと失点していたので、無失点に抑えたいと思っていた。ただ、マリノスさんは非常に攻撃的で得点も多く取っている。なかなか難しいかもしれないという覚悟で臨んだのだが、選手が守備のところでも勇気をもって強いマリノスさん相手にハードワークしてくれたこと、チームとしてマリノスさんの攻撃を管理できたことがクリーンシートにつながった。危ないシーンもあったし(高木)駿もいいセーブをしてくれたが、チーム全員で合わせてやってくれたことだと思う。今日の勝利は好調なマリノスさん相手なので簡単には勝てないだろうと思ったが、時間とスペースを与えず簡単にやらせないよう、攻守にチャレンジしてくれた。

——4試合5得点の藤本選手について。

前半も1本チャンスがあったし、後半も2点取ったあと1対1のチャンスもあった。つねにゴールに絡める選手で、そういう良さがいまチームにフィットしているのではないか。もともとJFL、J3、J2と戦ってきた中でずっと得点という結果を出してきた選手なので、いい攻撃の中でいいボールがくれば決めきれる選手だとわかっていた。

——目指しているサッカーへの手応えは。

マリノスさんを相手にどれだけ自分たちがボールを保持しチャンスを作れるかというところはチャレンジしようというところで、2得点という結果を出してくれたし、ある程度は想定内のチャンスも作ってくれた。手応えを感じている部分もある。分析のコーチ陣が非常に優秀にやってくれたので、選手もわかりやすくトライしてくれたのではないかと思う。