TORITENトリテン

闘う言葉

FW 46 伊藤涼太郎「前から一所懸命に追えば取れるかなと思っていた」

 

——あきらめずにチェイスし続けたご褒美のような得点だった。

名古屋はボールをしっかりつないでくるが、それゆえのミスからの失点が多いのも印象的だった。それで前から一所懸命に追えば取れるかなと思っていて、そこで上手く取れた。チームで崩したゴールではなかったが、個人としては今後につながるゴールだと思う。

2-0で負けていたし、前半のうちに1点返しておかないと厳しくなると思っていたので得点できてよかったが、結果的に負けてしまった。前半の2失点は要らなかったと思う。得点できてやっとひとつ仕事ができたとも思うが、やはり勝たなくては意味がない。何度か自分にもチャンスがあったし、そこで勝たせられる選手にならなくてはならないと思う。

——ふたつのシステムでプレーしてみて。

立ち上がりは1トップ2シャドーで、自分でもプレッシャーがあまりハマらないなと思っていた中で、監督から2トップにして攻撃時は僕がトップ下の位置でプレーするようにと指示をもらったら、うまくハマった。攻撃で崩せるシーンが増えたし、守備でも奪える部分が多く見られたので、それはよかったと思う。

——内容では圧倒されたが、追いつけそうな場面もあっての2-1。どうとらえるか。

名古屋は技術が高いチームで、J1でもトップクラスのパス捌きをするチームなので、多少はボールを持たれると思っていた。でもサッカーはボールを持ったほうが勝つというわけではなく、多くゴールネットを揺らしたチームが勝つだけ。効率よくサッカーできればいいかなと思っていた。もちろん自分たちもボールをつなぐサッカーなので、ボールを握る時間をもっと長くできれば、もっとチャンスも増えたしゴールも生まれたかと思う。