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闘う言葉

【囲み取材】片野坂知宏監督「いろんなプランがあった中で、準備してきたものに懸けた」

 

——ミラーゲームだったことは影響したか。

ミラーになることもわかっていたのだが…。その中でどういうふうに戦術を合わせてやるかを考えてはいた。ある程度狙いは悪くなかったのだが、最後のところをやらせてもらえず、こちらのクオリティーもよくなかったので、なかなかフィニッシュまで行けなかった。

——クオリティーの部分というのは、精度なのか強度なのか。

精度も強度もどちらも。特に後半の強度は足りなかったし、前半は精度がもうちょっと合えばというところがあったので…難しいのだが。

——前半はいいところも出せていたと思うが、後半になって流れが向こうに傾いたのは失点がきっかけか。

後半開始後5分くらいでしたよね。先に失点したくなかった。先に点を取ると松本さんは強いし、アウェイでも勝点を持ち帰るというところでしっかりやってくるチームなので、それをこじ開けるのは本当に難しく、どういうふうにこじ開けようかということを、ベンチでもいろいろと話して考えていた。いろんなプランがあったのだが、準備してきたとおり(高畑)奎汰を入れてみようと、そこに懸けた。

——松本はJ1というよりもJ2の強さだったか。

そうですね。毎回こじ開けるのは簡単ではない。昨季アウェイで対戦したときは相手は10人になり、ホームで対戦したときは相手のミスを突いて得点したが、それ以外はほとんどチャンスが作れなかった。今日もあまりたくさんのチャンスは作れないのではないかと思いながら、粘り強く戦うしかないと構えていたが、先に点を取られたことで厳しくなってしまった。

——次から連戦もはじまるが、どういうところを修正していきたいか。

ルヴァンカップもセレッソがどう来るかわからないし、リーグ戦で磐田もホームで、昨季は残留争いしているチームなので、われわれに対しても勝点を取りにくると思う。われわれも勝点1でも持って帰れるように準備したいが、中2日しかないので、そのへんも考えながらやるしかない。