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闘う言葉

片野坂知宏監督【記者会見】「バラバラにならないことがいちばん大事」

 

今日は勝点3に値するゲームができた。選手がしっかりと試合に入り、新潟戦に向けての狙いを攻守に合わせて最後まで切らさずに全員で遂行できたことがよかった。この夏場の戦いで非常に厳しいコンディションの中で、相手よりもタフにハードワークし続けて戦った選手たちを誇りに思う。

今後もこういう試合ができるようにしたい。相手もハードワークしてくるだろうが、われわれもそれに負けない姿勢で、狙いを合わせてやることが勝点につながっていくということを、今日は表現してくれたと思う。

1日短い期間になるが、またいい準備をして次節ホームの岡山戦で、サポーターの方にまた勝点3をプレゼントできるようにすることが大事。ひさしぶりのホームの勝利を喜びたい思いもあるが、まだ何も得たわけではないので、また明日から全員で積み上げて、シーズンの最後にまたファンやサポーターの方々と喜び合えるようにしたい。

——この2試合、前線2枚と中盤3枚に変更した効果は。

全員が球際や切り替えの部分を切らさずにやってくれているし、前線2枚と中盤3枚にかぎらず全員がハードワークして戦ってくれているからこそ失点を抑え、いいゲームができているのだと思う。

——失ってから奪い返すまでが早かったのでは。

行けるなら合わせて行く、ダメだったらしっかりとブロックを作るということは選手に判断させている。その中で選手が行けるときと行けないときをしっかり判断して合わせてやってくれた。前から行くとか奪い返すとかも大事だと思うが、バラバラにならないことがいちばん大事だと思う。

——新加入の岡野選手を早くも起用した。その意図と評価を。

新加入だが、まず高さがあること。われわれがリードしている中で新潟さんがターレス選手を入れ、矢野貴章くんと大きい選手が2人いたので、そこの対策でしっかりと跳ね返す狙いをもって投入した。チャレンジしてくれたし良さも出た。戦力として貢献してくれたのではないかと思う。

——三平選手、那須川選手、小手川選手とこれまで出場機会の少なかった選手が結果を出したことについて。

出ている選手が具体的な結果を出すことはチーム力向上につながり競争も生まれる。那須川も、狙ったかどうかわからないが(笑)あの先制点は大きいし、そうやって替わって出た選手が結果を出すことが今後につながる。そして出ていない選手も、自分がやらなければいけないという危機感を持って全員で戦うことが、このリーグ戦を戦い抜くには大事だと思う。

みんないいプレーをしてくれた。替わった選手もつねに、試合に出られないときのトレーニングなどで切らさずに次に向けて準備してくれていた。その姿勢は本当に大事な部分になるので、最後まで全員でいい準備をすること。そういう準備をした選手が、公式戦のピッチでいい結果を出すということが証明できていると思うので、これを続けさせたい。

——5戦連続勝ち星なしを乗り越えての連勝。この流れをどうとらえているか。

勝てていない時期も決して悪いゲームをしているわけではなく、勝点3という結果だけが取れないという状態だった。その結果に関しては僕の責任。選手はゲームにおける攻守の狙いを切らさずしっかりやってくれていたので、それを継続してやることが大事だということを、ゲームの方に向けさせた。勝てていない現状ではなく、いいゲームをしている中で少しのところでの得点や失点の部分にこだわらせて、日頃のトレーニングから積み上げてきた。それを、いま出ている選手がピッチでしっかりと切らさずにやってくれていることが勝点につながっているのではないかと思う。

勝てていなかった時期も、勝てそうなゲーム、押し込んでいるゲーム。決して悪いゲームではなかったと選手たちを切り替えさせるようにしてきた。具体的に勝点3を取れなかったのは僕の責任だったのだが、選手たちは切り替えて前を向いてやってくれた。この姿勢で最後までやることが大事。ひとつのゲームで一喜一憂せず、目の前の試合に向けて準備して戦い、自分たちの目標を達成したい。

 

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