FW 10 藤本憲明「狙いを続けたことで後半はいい攻撃が出来た」

 

PKで1点先制されたが、焦って縦パスを入れたりウラに蹴ったりはせずに、じっくり戦おうという意識でいた中で、イージーミスがあった。ただ、狙いはよかったのでそれを続けたことで、後半はいい攻撃が出来た場面もあった。後半の戦い方を90分通して出来ていれば、前半に返せて後半に逆転できた流れだったと思う。

——サイド攻撃の狙いだったと思ったが、中を通そうとしていた。

サイドからDFラインとGKの間を狙ってクロスを入れる狙いだったが、前半はうまくサイドにボールが入らなかった。（松本）怜さんとナスさん（那須川将大）がプレッシャーを受け、相手のサイドの縦のスライドで対応されたので、ハーフタイムに修正した。

——狙いが出せたのは後半になってからだった。

共通理解がもう少し欲しかった。あと、前半の最後のほうからボランチが縦関係になって、バズ（宮阪政樹）が前に出てきてくれたりしたので、真ん中のスペースが使えるようになり、サイドを使ったコンビネーションで崩せるようにもなった。ああいうのを前半からやっていればと思う。やり続けていれば後半になればバイタルが空いてきたかもしれない。

——後半は崩せた場面もあったし内容的には悪くなかった。

カウンターへの対応もよかったし、切り替えもみんなよかった。守備の部分でも自分たちの周りで動かさせていた。ただ、相手の縦パスが入ってからの精度が高かったので、そういう部分で前半はちょっと後手に回った。でも、そこは後半に修正できたし、それほどピンチもなかったと思う。

——ここ最近はリードされると前がかりになってバランスを崩していたが今日は粘り強かった。

そうですね。そこまでやられたわけではないので焦らずに出来たし、イージーミスも少しあったが後半はサイドからうまく崩せたので。

——珍しくシュートが枠に飛ばなかったが。

試合終盤だったので焦ってしまった。いつもだったら多分トラップしていた。寄せてきた相手が滑っていたのも見えていたのに、焦って打ってしまった。

——大宮も時間の使い方が上手かった。

キープして時間を使いながらマルセロ・トスカーノを上手く使われた。僕らがボールを奪っても帰陣が早く、いいカウンターを出せなかった。戦い方や時間の使い方は、やはりJ1でやっていたチームだと感じた。

——試合後、チームの雰囲気は。

負けはしたが、いい戦いも出来た。そこまでネガティブになるような試合ではなかった。勝点を取れなかった悔しさは残るし3連敗も悔しいが、下を向いても仕方がない。すぐに3連戦が来る。3連敗したからには3勝してチャラにしていかなくてはならない。

無失点で抑えたかったというのもあるが、個人的には無得点だったことのほうが問題。勝ち負けよりもあれだけチャンスがあって得点できなかったことが悔しい。

サポーターや見ている方々はもどかしいと思うし、いまの順位的に3連敗は許せないと思うが、まだ18試合ある。目標はプレーオフ圏内。焦って足元をすくわれることなく、一試合一試合で勝点を重ねたい。次節の栃木には前回対戦で大勝しているが、そのイメージを持って臨むと危険。自分たちのサッカーをもう一度いい形でやれるように準備して、勝ちたい。