TORITENトリテン

闘う言葉

FW 11 林容平「ダメでもいいからがむしゃらにやろうと決めていた」

 

ピッチが濡れていてボールがよく走り、本当にプレーしやすかった。距離感良くやれていたのでコンビネーションも良く出せたし、相手が4バックだったのでCBの間に立ちながら、どちらのCBが出てくるかというのをずっと意識していた。そういうところはずっとアドバイスされていて、自分の中でもやっと整理してプレーできるようになってきた手応えがある。

ただ、ひさしぶりの先発だったのでゲーム体力はまだ上がっていなくて、55分くらいに足がつり、判断も悪くなって持ちすぎて奪われるシーンも出てしまった。今後はそういうところももっと良くなっていくかと思う。

——タイミング良くフリーで受けて起点を作れていた。

良い回し方をしてくれれば良い受け方が出来る自信はある。良いボールが入ってきたのでボールに触れる回数も多かく、やっていて楽しかった。

——後半は相手が5枚にして合わせてきたが。

後半の入りは前を狙われ絶対に潰せと言われていたようだった。狙われた中で、足元にしか出せない、出させられているパスがほとんど引っかかってしまったが、ああいうところでも収められるようになりたい。何本かウラも見せたかったのだが、ちょっと出せなかったので、そのメリハリをつけていきたい。3バックの相手にも上手くやれればと思う。

——ここまで出場機会が少なく、もどかしい思いをしていたのでは。

自分ではずっと、やれている感触はあった。ただ今季はいろんな選手がたくさんいるし、結果を出さなければチャンスは来ないと思っていた。自信にもつながるし次にもつながるゴールで、安心した。

前半はボールを多く触れたし奪われることも少なかったのだが、結局これで点を取れずに終わってしまうのかな、でもなんとか取りたいと思っていた。ゴールは1年ぶりなので、何よりもうれしい。昨季は判定によるゴールの取り消しや怪我もあったし、ひさしぶりにスタメンで出場できたチャンスで、絶対にチームが勝てるように、後悔しないようにプレーしようと思っていた。ビビったり、後になってもうちょっとやれたかなと思ったりしたくなかった。ダメでもいいからがむしゃらにやろうと決めていた。

——得点場面の直前、相手と接触して倒れたが、すぐに起き上がって走った。

相手が体を当ててくれたことで、ちょっと後ろから入ってきたので逆に外れたかなと思う。(松本)怜くんのボールが抜けてきたので早く走らなきゃと思った。潰れるのでもいいからニアで合わせようと思っていた。最近ニアに入れていないと監督からも言われていたので、練習でもやっていた。

足を振りすぎて振り遅れないよう当てることだけ意識した。ボールスピードが速かったので当てれば入ると思っていた。クロスがマイナスだったので、逆足だったらブロックされていたかもしれないが、あのスピードだったからこそ相手をブロックできて先にさわれたと思う。

——馬場選手と一緒に出場できて。

良かった。ベンチ外でお茶をすすりながら「ここから頑張ろうよ」と話していたので(笑)。このタイミングで一緒に先発できることになり、昨日も「マジでやってやろうぜ、見せてやろうぜ」と話し合っていた。試合中も「行くぜ」とか「賢治行けー!」とか言っていて(笑)。二人で泥臭いところを見せてやれたかなと思う。