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闘う言葉

片野坂知宏監督「相手が引いても、なんとかこじ開けなくてはならない」

 

【記者会見】

夏休みに入って最初のホームゲームでたくさんの人にスタジアムにお越しいただいたのに、勝ち点3をプレゼントできず残念な気持ち。ここ数試合、勝ち切れずに引き分けが続いて勝ち点1ずつを積み上げてきている状況で、ホームでは勝ち点3を取りたい気持ちがあったのだが、割り切って戦う水戸さんを相手に難しさを感じた部分もあった。今後も、こういう暑い中での戦いで、こういう展開もあると思うが、なんとかこじ開けて勝ち点3を取れるようなゲームをやっていかなくてはならないと感じた。

ただ、選手は本当に集中を切らさず、最後まで得点や勝利を目指してやってくれたし、戦う姿勢を持ってやってくれた。これは次につながるし大事な部分だと思う。結果が出ていない責任は私にあるが、選手は暑い中、厳しい中でも最後まで戦ってくれているので感謝している。これが結果につながるように、もっとクオリティーやアイデアや判断のところで、合わせて出来るように積み上げていきたい。

——シキーニョ選手投入の意図と、彼のプレーの評価を。

シキーニョは左利きで、左のワイドのプレーヤー。まず山岸の疲労が見えたところで、シキーニョのスピードやクロスなどで左サイドからの攻撃を活性化してくれると期待して、30分くらいなら良いプレーをしてくれるのではないかと考え、山岸と代えた。登録が間に合わない中で早くチームに合流して一緒に練習していたので、今日のように途中出場でもやってくれるのではないかと、トレーニングからの積み上げの中で感じさせてくれていた。

ボールを持ったり仕掛けるところであったりと、自分の良さを出してくれたし、相手が疲れている中で相手にとって嫌なプレーをしてくれたりもしたところで、シキーニョの良さが出た。攻撃のバリエーションの一つになるのではないかと感じている。あとはもっとクロスの精度を上げて得点に絡む場面を増やしてほしいのと、スタートから90分間出場したときにもああいうプレーをしてくれれば、十分戦力になるのではないかと思う。

——この勝ち点1をどうとらえるか。

うーん…本当は勝ち点3が取りたかった。本当は前半のうちに仕留めなくてはならないゲームだった。前半にあれだけ押し込んで、決定機という決定機はあったかどうかわからないが、チャンスは前半の方があった中で、あそこで得点して1-0で主導権を取って展開すれば、勝ち点3が取れていたのではないかと思う。だが、やっぱり水戸さんもああやって前半と後半でやり方を変えてきて、割り切った。いつか合わせてくるだろうとは思っていたが、そうなったときにやはり難しさが出たので、前半のうちに勝負を決めておかなくてはならなかったのは、少し悔やまれるところではある。

もちろんホームなので勝利したいのだが、勝ち点1を積み上げるということは悪いことではなく、良かった面もある。ただ、ホームで戦う中でこういう展開だったら、やはり勝ち点3を取っておかなくてはならなかったという気持ちが、いま6割くらい。

でも、われわれは今季、J2でチャレンジしているところなので、勝ち点1ずつでも積み上げることが大事だと思っている。

——混戦のJ2であと一歩抜け出すために必要なのは。

今後対戦する相手もわれわれを分析し対応してくると思うので、それを上回るパスやコントロールの質、スペースの使い方といったところをもっと上げていきたい。そうしなくてはなかなか得点させてもらえない、厳しいリーグだと思う。得点を取らないと勝てない。今日も12本のシュートを打っているが、枠に飛ばす質にこだわりたい。今日は鈴木惇がミドルシュートを狙ったり蹴ったりしていたが、ああいうのも必要になってくる。いろんなところからゴールに対して貪欲に狙い、質を上げていかないと勝ち点3を取れずこういうゲームが続くことになる。


【囲み取材】

——相手の前線のメンバーが違っていた。

びっくりした。だが、やはりいないのは大きい。代わりに違う選手が入ってもこちらの戦術を変えることはなかったが、システムが3バックなのか4バックなのかを入りで見きわめる必要があった。おそらく4枚でやってくるだろうとは思っていたのだが、3枚で来たとしても自分たちのやり方を貫こうと。

——前半は相手のボランチの裏をよく狙えていた。

相手のボランチが前から来たり食いついてきたりすれば、真ん中のところで数的優位が作れたり、食いついた裏のスペースが空いてきたりするので、そこを狙おうと言っていた。ノリ(鈴木義宜)がそういうところを見て出すことで相手を剥がすことが出来たりしていた。ああいう形で相手が構えてきたとしても、守備で前に来たときにひっくり返せるようになったのは良かったのだが、そうやって押し込んだりひっくり返したりしてゴール前まで行ったときの、クロスや最後のところの質が課題。前半の決定機を決め切れる、打ち切るようにやっていかなくてはならない。

——シキーニョを投入して、もっとクロスを入れるのかと思ったが中も多く使っていた。

シキは左利きで、縦にぐっとえぐってからのクロスも得意なので、外と中のどちらも行けるだろうし、相手も左利きだというのをわかっていて縦を抑えてきていたのと、後ろのスペースがなかったので、シキの判断で中でのプレーが多くなったのかと思う。相手が構えてスペースが消されている中でも突破してくれたりゴール前でチャンスを作ってくれたりしていた。途中からああいう縦に速い選手が出てくるのは相手にとっても嫌だろうと思うが、今後も途中から出すのかスタートから使うのかはまた考えたい。

——相手が引いたことと5枚で合わせてきたこと、どちらがより嫌だったのか。

5枚で引かれるのがいちばん嫌(笑)。あれをやられたらやっぱり難しい。ミドルシュートを含めてアイデアが求められる。時間をかけることが出来ないので、より判断とクオリティーが大事になってくる。相手の変化や状況を見て、なんとかこじ開けるようにしていかなくてはならないが、難しい。

——ゴール前でボールは入っているのに、割らせてもらえなかった。

やはり簡単にはやらせてもらえない。なんとかサイドから攻略しようかと考えた。本当は伊佐を入れたときに(大津)耀誠にしようかと迷った。耀誠の方が高さがあってターゲットになったり壁になったりしてくれるし、懐が深いので相手もアタックしづらいかなと。ただ、伊佐の方がパワフルなところがあるのでそちらをチョイスした。

——後藤選手が良い形で抜け出しながら1対1で潰されることも目立った。

突っ込んだ方がいいのか、もう一度やり直した方がいいのかという判断の課題はあると思うが、後藤も1試合出場停止で間が空いて、フレッシュに臨めるかと思ったら逆に体が重く、プレーもあまり良くなかった。でも、抜けるスピードはあるので、行けるなら行ってやり切ってくれれば。ストライカーであれば、あの相手の寄せもかわせるようにしてほしい。判断のところ。

——今日のいちばんの収穫は。

シキを実戦で使えて、左サイドからの活性化が出来たこと。シキがあの位置に入って相手が警戒すれば、また真ん中が空いてきたりする。戦力としての目処も立ちそうな感じで、補強したことで層も厚くなった。相手によっていろんな使い方も出来て幅が広がる。まあ、まだ1試合なのでこれから次第の話だが。

 

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