【練習後】片野坂知宏監督「愛媛はJ2の戦い方を知っている堅いチーム」
暑い中でのゲームになるので、まずはコンディションを整えなくてはならない。今週は天皇杯があったので休みなく練習しているし、昨日もゲーム形式で上げたので、今日は短めに切り上げた。おそらくミラーゲームになると思うが、自分たちの戦いが出来るように準備したい。
——愛媛戦のポイントは。
愛媛はJ2の戦い方を知っている、堅いチーム。前回ホームで対戦したときも簡単にやらせてくれなかったし崩すことが出来ず、難しいゲームになった。今回は愛媛のホームなのでまた難しい戦いになると思う。
駆け引きや相手を上回る判断と質、運動量でもハードワークがポイントになる。愛媛はどういうメンバーで来るかわからないが、天皇杯で120分戦っているので、こちらのほうがフレッシュなメンバーで臨めるぶん、そういうところで上回らなくてはならない。
——得点によく絡んでいる近藤貴司選手が天皇杯で120分フル出場している。
連戦だが中3日あるのでどれくらい回復しているかにもよると思うが、サブには入ってくるだろうし、先発で来る可能性もある。点が取れるアグレッシブな選手なので、しっかり管理して抑えたい。
——愛媛はリーグ戦2連敗中。内容は良いがどう見るか。
チャンスを作りながらもったいないゲームをしていると思うが、ブレずに90分間、自分たちの戦いをしてくるチーム。隙を与えると突いてくる選手もいるし、しっかりと戦ってくる手強い相手。河原くんや近藤くんはつねにカウンターやファストブレイクを狙っていて、そういうところで先手を取れる予測能力も高いので、後手に回らないようにしたい。両WBも機動力があり得点に絡める選手。ボランチの小島くんのフィードなども抑えなくてはならない。
——そういうところでも後藤選手がいないのは痛いと思うが。
終わったことは仕方ないので代わりのメンバーに頑張ってやってほしい。どういう構成にするか、短い準備期間しかないが、明日ゲーム形式のメニューで合わせて考えたい。
——天皇杯柏戦を戦ったメンバーの手応えは。
J1チームを相手に臆することなくトライしてくれたし、サッカーのベースである闘う部分も出し切ってくれた。そういうチャレンジが出来たのは良かったし、普段は出場機会のない選手がああいうレベルの高い相手に対して前半を0-0でしのいだりして、攻守にチームとしての狙いを持ってやってくれた。そういう意味では誰が出ても同じような形で出来るのではないかという感じはあるが、フィニッシュに至るまで、チャンスを作るまではもうちょっと向上させなくてはならない。