DF 4 竹内彬「全体の高さをどこに設定するかということを意識していた」

 

——相当ハードな試合だったが。

そうですね。厳しい試合になるのはわかっていたし、アウェイで勝ち点3が取れて、上の順位を狙える状態で試合を終えられて良かった。

——バイタルエリアを使われるシーンがあったが、どのように守っていたか。

それほどバイタルを使われているという意識ではなかったのだが、粘り強くやること、しっかり自分たちのサッカーをすることを考えていた。ドリブルで前に仕掛けられる場面もあったが、ボランチやシャドー、ワイドの選手も後ろから遅れながらもしっかり守備をしてくれたので、後ろの3人は、相手と入れ替わらないように吸収しながら対応することと、ただ下がるだけでなく、相手のドリブルが一瞬大きくなった瞬間などを見逃さずにチャレンジしに行くことを、つねに狙いながらやっていた。

——相手は流動的で後ろから湧いてくるような攻撃をしてきたが、守備のポイントは。

全体の高さをどこに設定するかということを意識していた。バイタルを使われたくない、スペースを与えたくないということで、リトリートするという選択肢もあったのだが、ファーストチョイスをリトリートにすると攻撃に出るときに重たくなるので、むやみに前から行くことだけは避け、シャドーの後藤とコテ（小手川宏基）にスイッチを入れてもらって、そのタイミングを逃さないようにやっていた。

——相手にボールが入った瞬間にサンドして奪う場面も多かった。

布陣をコンパクトに保つことで仲間の距離感が近くなり、セカンドボールへの反応でも、相手を挟み込んだりということが可能になってくるので、そういうところを意識していた。

——点差が開いても最後まで守備が緩むことなくクリーンシートで終えた。

今日は片さん（片野坂知宏監督）から「無失点で終われ」というメッセージがあったので。…まあ、メッセージがなくてもつねにそれは目指してますけど（笑）、特に今日はそういう意識で戦った。たとえ4点取っても、もしアディショナルタイムに失点して4-1で終わったら、勝ったとしてもまったく評価できないゲームになってしまう。しっかりと無失点で抑えたことは、1トップの選手からGKまでみんなが頑張った成果だと思う。

無失点で終わることへの強い執着心を持ってプレーした。最後に押し込まれた時間帯にも、みんなで体を張ってシュートブロックしたり、相手の長いボールに対するセカンドボールへの反応だったりでも、良い反応が出来ていた。満足することなくこれを続け、もっと上の順位を目指していきたい。