【練習後】片野坂知宏監督「どちらが自分たちの形をより出せるかの戦いになる」

 

今日のミーティングでは群馬戦に向けての話をした。群馬もウチと同じシステムで後ろからボールをつなぐスタイルにトライしている。非常にアグレッシブで切り替えが早く、前線には個として強い選手がいる。そこを警戒し、グループでも管理しながら、相手の激しいプレスを上手く剥がして攻めたい。

相手もつないでくるので、がむしゃらに取りに行ってもかわされる可能性がある。相手の前線は収まりがよく、ターンして前を向いたりも出来るので、チームとして意思統一して守ることが大事になる。一体感を持ってやりたい。

攻撃では相手CBが前に激しく来るので、駆け引きしたり守備の状況を見たりして、ボールのないところで準備し判断で上回るようにしなくてはならない。前線の選手には、立ち位置、入ったときの判断、ギャップを取る、アイデアを出すといったことが求められる。

——森下監督とは現役時代に共にプレーした仲。監督同士で初対峙となるが。

激しく熱いヤツなので、監督になっても選手に激しく闘う姿勢を求め、ハードワークするチームを作る。今季つなぐことにトライして、自分たちの形を作ることを積み重ねている。われわれも自分たちのスタイルを貫いている中で、どちらが自分たちの形をより出せるかというのが今節はカギになる。

群馬もブレずに辛抱強くやっている。結果は出ていないが、次第に勝ち点も上げてきた。貫くことによって選手が自信をつけてきたところもあると思うし、それは最後までやっていくのだろう。そういう意味で、順位は下だが強い相手だと思う。やられないよう、逆に上回れるようにしないと痛い思いをすることになる。

——天皇杯で結果を出した選手の起用については。

スタートから行くかサブで行くかはわからないが、考えている。公式戦でしっかり自分の良さを出して戦ってくれることは大事だし、それによりチーム内の競争につながりチーム力も上がっていくと思う。まだ不安な選手もいるしある程度計算できるところも見えた。ただ、11人だけで戦えるものではないので、全員がリーグ戦を最後まで戦ってくれないといけない。

——町田戦の日、居残り組はオフになった。変則的なスケジュールの影響は。

群馬戦が終わってみないとわからない。今週は讃岐戦に出たメンバーに変則的なスケジュールで群馬戦に準備してもらうことにしたが、それが良かったかどうかは選手のパフォーマンスを含めて見てみたい。今後も土曜開催の次が日曜開催という日程があるので、それをどういうふうに踏まえてやるか。今回はアウェイ連戦なのでこういうスケジュールを組んでみた。

なにが正解かはわからないが、讃岐戦も今季初のナイターだったし、終わってから休んでミッドウィークにも休み、中3日で群馬戦に向けて準備することをトライする形にした。