MF 28 坂井大将「今日はチームが一丸となって結果を出せた」

 

——まずは試合を振り返って。

町田がコンパクトに守備をしていたので、僕と（吉平）翼のところでスペースががなかった。ただ、ワイドにボールが入ったときにはチャンスになっていたので、自分のことよりもチームがサイドチェンジで良いチャンスを作れていたので、前半はそういうところを狙いに出来ればと思っていた。

失点場面も、（姫野）宥弥の縦パスは実はサイドチェンジだったらしいのだが、僕が準備しなくてはならなかった。僕が取られたところから失点につながったので反省しなくてはならない。

今日は守備に追われる展開が多くて、後ろに吸収されてしまい、攻撃でなかなか力が発揮できない時間が続いた。もっと前に絡みたかったが、後ろの状況もあるので…。得点したことだけだったので、個人的な自分の評価は30点くらい。後半は何本か間で受けて、（松本）怜さんに出すビッグチャンスも作れた。ああいう良いコンビネーションを、前半の状況でも相手を見ながら発揮できれば、そんなに苦しまずに運べたかと思う。

——押し込まれた状態からカウンターのスイッチの入り方は良かったのでは。

どちらかというと押される時間帯が長かった中で、僕と翼がしっかり下りてサイドのケアもして、そこからカウンターで出ていくときに、相手SBも上がってきているので、そのウラが空いてくると試合前から思っていたとおり。でも、そこからの精度はまだまだだと思う。

——先制する前、相手が引いているときに前線3枚が並んでいたのは狙いだったのか。

今日は立ち上がりから守備も前から行くということもあったのだが、攻撃では後ろで作ってサイドチェンジするのが狙いだった。ワイドが起点になると思っていたので、ワイドが持ったときにボールサイドのシャドーが斜めに走れば、その奥が空いてくると前線3枚で話し合っていた。相手は前には強いが横にはあまり強くないと思っていたので、狙いは悪くなかった。あとは精度が課題だが、前半を2-1で終えたのはメンタル的にも良かった。

——先制点のシーンで走りこみながら伊佐選手を呼んだそうだが。

僕の方がフリーだったし、確率を考えたらこちらの方が高いと考えた。プレーの選択肢では、危険なところに入れることと確率が高いところを判断していけるようにしたいと、つねづね思っている。シュートを外すことなどは全く考えていなかった。「来た！」と思って、決めることしか考えていなかった。

——場内アナウンスで得点者を間違えられたのは聞こえたか。

思わず「おい！」と突っ込んだ（笑）。

——得点という形で結果を出せた。

1点目を取ったときはうれしい感情だけだった。あまり考えずに誰かに飛びついたら、みんなが駆け寄ってくれた。あとは宥弥が点を取ったことがうれしい。同い年で同じ試合で点を取れて。

今日の出場メンバーは、いつも練習試合で一緒にやっている仲間。前回の練習試合では得点できたが、それまでは最近全然得点できていなかった。今日4得点できたのは本当に良かった。ただ、2失点は防げた失点だったので、そこはみんなで反省したい。

——相手の方がコンスタントに出場している選手が多かった中で、よく結果を出した。

今日はチームが一丸となっていた。みんなで絶対やってやろうと話していた。その一丸となっている感じがうれしかった。

個人的には今日の相手はあまり自分の特長が出せる相性ではなかったが、基本的にどんな相手でも間は空いてくると思うので、そこで受けて前を向くようなプレーを続けていきたい。本当に今日は個人的には30点くらい。全然ボールに絡んでない。