【練習後】MF 16 山岸智「サイドは相手を打開していかなくてはならないポジション」

 

——中3日の連戦。どのような準備を。

前節のことはしっかり反省し、今節に向けて切り替えていかなくてはならない。今日もコンディション調整のような形だったが、あと1日ある。まずは回復することを最優先にしている。

松本は攻守両面でクオリティーが高いチーム。攻撃は高崎選手をめがけて長いボールを入れてくる。前節の京都戦で闘莉王選手に当てていたような感じ。まずは守備で、そういうところでしっかり負けないこと。攻撃に関しても、前節はなかなか上手く行かなかったが、修正しながらやっていきたい。ホームで連敗は出来ない。死に物狂いで最後まであきらめない姿勢を出さなくてはならない。相手を上回っていく。

——最近は個での仕掛けが目立つが、負傷者も多く、連係しての崩しが難しくなっているのでは。

そうですね、そこが今はあまり上手く行っていない。確かに単騎突破も出来てきてはいるのだが、やはり相手に2枚、3枚と来られると、なかなかそういう場面も出来なくなってくる。逆に僕のところでそうやって引き付けられれば、今度は中が空いてくると思うので、その中との使い分けが出来るようになれば、もっと良い攻撃が出来るようになると思う。ボランチが上がってきてくれれば僕も使えると思うので、一人で仕掛けるところと中を使いながら崩すところを使い分けながら攻めたい。

怪我人が多く、メンバーを入れ替えながらいろんな選手を試している状況で、この短期間に呼吸を合わせていくのは難しい。それでも、いままで積み上げてきたものもあるし、このサッカーは誰が出ても同じようにプレーできなくてはならないと思うので、もっと合わせていく必要がある。

——ここ最近、クロスからの失点が多いが。

J2は前に強い選手も多いし、まずはクロスを上げさせないところから考えなくてはならない。守備では中を閉めることを求められるので、相手の開いた選手からボールを運ばれてしまうと、なかなかそこに寄せるのも大変になる。前の選手との連係で、もう少しコミュニケーションを取りながら対応したい。

同じシステムなので、逆にこちらもそれが相手の突きどころになる。そこでどちらが上回れるかで変わってくると思う。ボールを保持できれば、もっと自分たちの良さが出せるはず。みんなで話し合いながらやっていきたい。

——試合当日に34歳の誕生日。

いままでも何度かあったけど、誕生日に試合があったときは負けてないんじゃないかな。「あ、誕生日に負けたわ」という悪いイメージがない。あまり意識はしていないが。

ここ数試合、先発に復帰してから、自分のプレーをもう一度見つめ直した。やはり仕掛けていくことが自分の中でいちばんのストロングポイントだと思っているので、もっともっと怖がらずにプレーしようと。たとえ失敗したとしても、サイドは相手を打開していかなくてはならないポジションだから。自分の良さを生かして、周囲も使いながら、自分に出来ることを考えてやらなくてはならない。