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闘う言葉

【練習後】片野坂知宏監督「90分を見越してどういう起用にするか考えている」

 

今日の紅白戦では山形戦に向けて戦術を確認し、狙いが出せたところもあり、悪くはなかったのだが、昨日のトレーニングで負荷をかけていたことと、雨が上がって蒸し暑くなったことで、少し早めに切り上げた。メンバーには愛媛戦の改善点を伝えた上で、山形相手にそれをやれるかトライしたいとも考えている。

今節は17時キックオフで、山形は日が暮れると冷えると思うので、筋肉系の怪我などしないようにウォーミングアップからしっかり準備してくれと選手たちに伝えた。

——負傷者が出ているなかで、今節に向けての戦力のやりくりは。

別メニューから戻ってきたメンバーもいるので、紅白戦で試したりもした。WBに関してはいろんなタイプがいるなかで、みんなコンディション自体は悪くなく、90分を見越してどういう起用にするか考えている。山形のワイドもどのメンバーで来るかわからないが、誰が出てきてもこちらが上回れるようにしたい。

本当は今週、新しいオプションも試したかったのだが、選手のコンディションの問題で出来なかったこともある。

——山形戦のポイントは。

球際、セカンドボール、切り替え。そういったベースの部分では相手もハードワークしてくるので、そこで後手に回ったり上回られたりしないようにしなくてはならない。堅いチームだが隙が生まれるところもあるので、そういうところを上手く突ければと思っている。また、山形は良いクロスを上げてくるので気をつけなくてはならない。

攻撃では上手くスペースを攻略したい。ボールがないときにどういうポジションを取れるか、バランスを取れるかが大事になる。

——愛媛戦のように相手が引いてきたら。

テンポよく動かすことと、入れてからの判断は上げたい。ターンできるならターンして、ボールが入ったときの後ろからの関わりも増やしたい。リスク管理をしながらも、積極的に後ろから前に絡んで数的優位を作っていきたい。

つなぎのことばかりに意識が向いてしまって、良い形で奪って速い攻撃を仕掛ける部分が消えてしまうのが嫌なので、山形戦ではカウンターやファストブレイクなどを意識させなくてはならない。今週はそういうトレーニングをして、選手たちにも話をした。その形が練習でも出ていたのは良かった。