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闘う言葉

FW 11 林容平「最後に絶対1点でも取ってやるという気持ちでいた」

 

見ている側からしてもやっている側からしてもじれったい試合で、すべてが上手く行ったわけではないが、最低限の結果は出せた。

ボールを取ったあとの1本目のパスなどで、どうしてもカウンターを受けるのを警戒して失いたくない気持ちが強く、ドリブルで前に運んだり前につけたりするのではなく、後ろでパスを回してしまって、守備に戻られ、引いた相手をなかなか崩せなかった。リスクを負ってでも前を向かなければ、相手も怖くないと思うし、もっと前に行こうとハーフタイムに話した。

良い場面もあったが、課題のほうが多い試合だった。最後の精度なども含め、個人的に力不足だった。今日はゴールを取れたのは良かったが、それ以外はボールを失った場面も何度もあったし、チームに迷惑をかけた。

——崩すのが難しい守備網だった。

監督も焦れずに左右に揺さぶっていこうと言っていた。最後は前がかりになっていて、後ろで1対1になってカウンターでやられるのではないかというシーンも何度もあったのだが、1失点でディフェンス陣が踏みとどまってくれていたので、前線としては1点を取らなくてはならないという気持ちだった。

——ゴールシーンを振り返って。

前半から絶対に1本取ってやるという気持ちでいた。GKのパンチングが少し甘くて、もしかしたらこぼれてくるのではないかと。胸トラップして上手く入れ替わり前に入れたので、シュートを打てると思った。どちらの足で打ったかも覚えていないくらいで、自分では右足で打ったかなと思っていたが、左足で打っていたよと言われて。

2週間離脱して練習試合もやっていなかったので、60分くらいから足がつっていたのもあり、コンディションはあまり良くなかった。ボールを奪われることが多く、迷惑をかけた。失点シーンも、さんぺーさん(三平和司)がシュートを打てなくてというところからだったのだが、僕のボールがもっと強かったら絶対シュートも打てていたし決めていたと思う。パスが弱くなってしまった、ああいうちょっとしたところがすごく大きい。本当に反省点が多い。ゴール以外は良いところがなかった。

ただ、ゴールを取れたのは大きく、気持ち的に少し楽になった部分もある。開幕戦は入ったかと思ったらオフサイド判定で、次はPKも外して。今日もゼロかなというのがちょっとよぎっていたのだが、これでノッてこないといけない。まずは試合に出るというところからやらなくてはならない立場なので、練習からしっかりアピールして、またチャンスがあれば、ゴールでもそれ以外でも、チームを引っ張っていくプレーを見せていきたい。次節はこのゴールがたまたまではないということを見せなくてはならない。

——離脱していた間、どういう気持ちだったか。

最初は右膝が痛くて治すのに専念していた。伊佐も良いプレーをして結果を出していたので、危機感もあったが「出ればやれる」という自信もあった。その中で今日は最後まであまり良いプレーが出来ず、ちょっと自分にイライラしていた。最後に絶対1点でも取ってやるという気持ちで、内容は悪かったが、そういうゴールだけ取れて良かった。

——試合後もフラストレーションが溜まっているようだった。

そうですね。情けないプレーばかりだったので。もっとコンディションを上げて最後まで走れて戦えて、質も上げていかなくてはならない。膝ももう大丈夫なのでしっかりやっていこうと思う。

 

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