【お知らせ】ネットワンシステムズ×大分トリニータ 産官学連携地域貢献イベントのSROI分析と報告会・ワークショップ開催
株式会社大分フットボールクラブ(以下、大分FC)は、ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワンシステムズ)と協働し、産官学連携による地域貢献イベントを2024年シーズンのホーム最終戦で実施しました。このイベントの社会的インパクトを可視化するプロジェクトも同時に行い、社会的投資収益率(Social Return On Investment, 以下SROI)の手法を用いて分析した結果、投資額に対して4.21倍の貨幣価値を生み出したことが確認されました。
また、2025年1月22日、今回の企画に携わったステークホルダーが一堂に会し、報告会と今後の方向性を議論するワークショップを開催しました。
本件に関して、関係各社もニュースリリースを行っておりますので、併せてご覧ください。
ネットワンシステムズ
https://www.netone.co.jp/news/release/20250131_01.html
▼プロジェクト概要
2024年シーズンのホーム最終戦で、「ネットワンソーシャルアクションデー〜つなぐ想い・人・未来〜」と題したイベントや企画を、大分FCとネットワンシステムズ、および主旨に賛同した株式会社大分放送(以下、OBS)、ジェイリース株式会社(以下、ジェイリース)、大分大学、日本文理大学、大分県が産官学連携で実施しました。
この活動を主な対象に、帝京大学塚本拓也研究室(以下、塚本研究室)と筑波大学松尾博一研究室(以下、松尾研究室)の協力のもと、社会的インパクトのSROI調査分析も行いました。
従来、その価値を可視化することが難しかったこれらの活動ですが、今後の活動をさらに発展させるため、SROIの手法を用いた分析方法を活用し、定量化に挑戦しました。大分トリニータが行うホームタウン活動が、より多くの関係者と協働し、持続可能な社会貢献活動となりうることや、そのあり方を探る取組となります。
▼2024年ホーム最終戦実施イベント詳細
先般の弊社のニュースリリースのとおり、2024年11月3日に行われたホーム最終戦にて「人々の交流」をテーマに招待事業のほか様々な体験イベント等を実施しました。
詳しくは11月23日のニュースリリース『【ソーシャルアクション】2024年 大分トリニータ「観戦×体験」ホームゲームイベントの SROI検証事業報告』をご覧ください。
▼SROI分析結果
SROIは、塚本研究室及び松尾研究室によって分析されました。大分FCにとって、この度の活動はSROIの値が15.25と算出され、投じた費用に対して15.25倍の価値が得られたことが判明しました。
直接受益者であるスタジアム来場者のSROIは1.66となり、ステークホルダー各社の値も含めてイベント全体のSROIの総合値は4.21と算出されました。これは、100円を投じた場合に421円の社会的価値を生み出すことができるイベントだったという結果です。
このように、これまで具体的な効果が目に見えにくかったイベントの効果を定量化する試みによって、今後の活動の効果を高めるための改善がしやすくなったと考えます。今回の算出根拠となったアンケート結果なども踏まえ、来場者の皆様の声を大切にしながらよりよい取組を創出し、地域とともに成長していきたいと考えています。
▼産官学連携SROIプロジェクト報告会・サステナビリティワークショップ開催
実施したイベント及びSROI分析結果を基に、今後の大分トリニータ、さらには広く地域社会にどのように貢献していけるかを考えるために、報告会とワークショップを開催しました。
開催にあたっては、各ステークホルダーへの事後インタビューなどで、今後の方向性を意識した意見が多く出されたことから、次に取り組みたい大きな方向性としての「サステナビリティ」がキーワードとして加味されました。
この報告会とワークショップは、ネットワンシステムズの「Netone Valley」(東京都)で開催され、企画から運営に携わった大分FC、ネットワンシステムズ、OBS、ジェイリース、日本文理大学の学生、大分県(企画振興部、農林水産部)、塚本拓也先生、松尾博一先生に加え、SROI分析を担当した塚本研究室の学生含め合計約50名が参加しました。
第一部では、今回のプロジェクトを振り返り、ステークホルダー各社から調査結果を受けての想いや次に向けた改善策が発表されました。参加した学生からは来期に向けての具体的な提案も披露され、これらを題材に全体で意見交換が行われました。
第二部では、Jリーグ全体のサステナビリティ方針について情報共有がなされた後、グループディスカッションを行い、今後の取組についてのアイデアが共有されました。
学生たちの前向きで自由な発想や反応にも触れることができ、ステークホルダー各社も交えてのワークショップは大いに盛り上がりました。スタジアムでのマイボトル利用推進や過去のユニフォームなどを活用した推し活グッズの開発など、大分トリニータとしても新鮮で興味深い意見を聞くことができました。
▼今後の展望
今回の活動を通じて、ステークホルダー各社との連携が強化され、ファン・サポーターの皆様にも楽しみや新たな学びを提供できました。また、活動の数値化、定量化によって今後の改善につなげやすくなりました。これらの成果を将来にわたってより広く、大きく展開し、地域の活力ある社会と健全な自然環境の維持・発展に取り組み、持続可能な地域社会への貢献、ひいては、弊社のクラブ理念である「サッカーを通じて、大分の活力に貢献する」の実現につながると信じ、大分トリニータは今後も努力を続けてまいります。
ネットワンシステムズ株式会社と株式会社大分フットボールクラブについて
ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)と株式会社大分フットボールクラブは、2009年よりユニフォームスポンサー、加えて2020年よりソーシャルアクションパートナーとして、共に社会貢献活動や地域課題解決に取り組んでいます。
参考