青野浩志代表取締役、柳田伸明監督より大分トリニータを応援してくださる皆様へ
■代表取締役 青野浩志
トップチームの監督の件について、6月1日、田坂前監督の解任以降、Jリーグの監督経験や育成の経験等があり、当クラブのビジョンやコンセプトに合った候補者を強化部と協議し3名の方に絞り込みました。その3名の方と6月上旬から中旬に水面下で交渉しつつ、それぞれ仕事をお持ちでありましたので、水面下で交渉しつつも正式に(言葉が適切かどうか分かりませんけども)現所属先に仁義を切ることも必要だろうということで、そういうこともやりながら交渉を進めてまいりました。
そうした中で、3名の方も前向きにご検討いただきながらも、7月初旬までの就任時期やシーズン途中で引き受ける厳しさや難しさ等を考慮されたのかと思いますけども、お断りのご連絡がございました。
特に、最後の方のお返事が30日にありました。私自身はその方であれば引き受けてくれるだろうと確信に近いものもあったのですが、最終的なご連絡はお断りということでございました。
考えますに、あと5~6カ月経てばJリーグの各クラブとも来期のチーム編成について動き始めます。あと5カ月待てばシーズン当初から指揮を執れる可能性がある中で、あえてこの時期に最下位チームの「火中の栗を拾う」ことが必要なのかどうかとか、色んなことをお考えになって最終的な結論になったのだろうと考えております。
監督の交渉と並行して、柳田監督が代行として指揮を執った4試合は、前線からのプレスだったり運動量、そしてチームが非常に苦しい中でも一体感を持って闘ってくれ、選手自身もこの4試合を通して手応えもあったのではないかと思っております。こういう戦いをブレずに続けていけば自ずと結果もついてくるという発言も聞かれております。
一方、代行という中途半端な状態が長く続くというのは、選手・チームにとって避けるべきであります。
私の心の中では6月1日の時点で遅くともセレッソ大阪戦、長引いても折り返しの水戸戦には新監督で行きたいという思いがありましたので、6月中に決めなければならないという強い思いで交渉を続けてきたところであります。
今後、新たな候補者と交渉するとなると更なる時間を要し、中途半端な状態が続くこと。新しい次期監督が来ても、チームを理解し、そしてフィットしていく中にリスクもあるということ。そして今の状況と選手の特徴なりを一番理解しているのは柳田であること。
こういうこと全て考慮する中で、今シーズンは柳田に監督を託すしかないと7月1日に決断したとこであります。当然ながら、強化・育成部長の兼任ではありません。
県民サポーターの皆さまには、こうした状況をご理解していただき、いま非常に苦しい状況ですが先ずは最下位、降格圏からの脱出、そして一つでも上の順位を目指して全力で残り試合を戦っていきたいと思っておりますので、大分銀行ドームあるいはアウェイのスタジアムで共に闘っていただきますようお願いいたします。
■監督 柳田伸明
正式に監督として就任することとなりました。
代行としてピッチに立っていた時も、中途半端な気持ちではなく覚悟を持ってやってきましたが、就任した以上はさらに気持ちを強く持って闘います。
選手たちはいろんな思いはあったと思うが、この1ヵ月本当にがんばってくれました。
選手・スタッフはもちろん、サポーターやスポンサーの皆さん、応援していただいている皆さんの想いを結果に結び付けられるよう、目の前の1試合を掴み取るアグレッシブな闘いをしたいと思います。